こんにちは。
去年くらいから
雑誌やテレビなどでも頻繁に取り上げられるようになり
お客様との会話の中でも
よくお聞きするようになった言葉
「グレイヘア」
簡単に言えば、白髪を一切染めず
ありのままに見せるヘアのこと。
1月号のクウネルでも特集されていました。
シルバーヘアと書かれていましたけど。
わかりやすく芸能人でグレイヘアの方の写真を載せますと
皆さん素敵ですね。
なんと言うか、ヘアスタイルだけでなく
「生き方」とか、芯の強さみたいなものを感じます。
そういったところがまた支持されているのかもしれません。
近藤サトさんもまだ50歳なのに
グレイヘアという選択をされました。
東日本大震災を機にカラーリングをやめたみたいです。
美容師的には近藤サトさんに関しては
まだカラーをした方がいいなぁ、、と
感じてる美容師さんは多い気がします(僕も)
たぶん容姿以外のなにか思うことがあってされてるのだとは思います。
そんな流行りのグレイヘアですが
白髪を受け入れる、つまりエイジングを楽しむということ
この考え方自体はとてもいいことだなぁと思っています。
ただ、今まで白髪染めをされていた方が
いきなりグレイヘアになることはほぼ不可能です。
そもそも白髪を染めれるくらいのカラーをしていたわけですから
そのカラー剤の染料濃度は濃いです。
簡単に取り除くことは不可能です。
ブリーチなどを使えば明るくすることはできますが
あくまでも白髪染めの染料を薄くすることはできても
除去するまでには至りません。
さらに黒髪の部分にもブリーチがついてしまうため
黒髪は金髪になってしまいます。
結局、グレイヘアになるためには
カットしながら染まっている部分を徐々に無くす
しかないのです。
その途中経過がツライですよね、、。
↑ こうゆう状態を数ヶ月我慢しなくてはなりません。
結果、途中で断念してまたカラーをされるお客様も
とても多いです。
中には頑張って全部地毛まで我慢できたけど
思っていたほど白髪の量が少なくて
グレイヘアというよりは黒髪に白髪がちらほらあるだけ、、、
となり、やっぱり染めるとなった方もいらっしゃいます。
そのお客様にはそうなるであろう可能性のお話は
事前にお伝えはしていましたが。
完全にカラーしてる髪を無くすのには時間がかかる。
グレイヘアにするには一定量の白髪が必要。
そして洋服やメイクに気をかけること。
いいなと思うグレイヘアの方って
おしゃれな人が多くないですか?
結局、洋服やメイクなどすべての要素が入って
その女性像は出来上がっているわけであり
グレイヘアだけでいい感じに見えるわけではないと思うのです。
個人的にとても共感できることが
載っていたので↓
これほんとそう思います。
赤のリップはとても映えますね。
つまりグレイヘアにすることで
逆に気にしないといけないことが増えることもあります。
だからと言って否定してるわけではありません。
選択肢は色々あって
白髪を染めるか染めないかの2択だけではないのです。
白髪というのは、僕ら美容師からすれば
「下地が白の髪の毛」というだけのこと。
下地が白であれば
どんな色でも表現できるということです。
日本人の黒髪は正確に言うと「濃いブラウン」。
下地が濃いブラウンだと色の表現は限られます。
白髪があるからこそできる色がたくさんあるのです。
つまり白髪を隠す、隠さないではなく
「白髪を生かす」
と言う選択肢があることをお伝えしたいですね。
パリジェンヌのような
ベージュ系の明るいカラーなども
白髪が多いからこそ出来たりするものです。
白髪がなければ一度ブリーチして明るくしないと無理です。
白髪なんて美容師からすればハイライトが入っているようなもの。
デザインに生かすこともできます。
もちろん似合う似合わないは大事ですが。
まずは気軽にご相談ください。
何回か回数を重ねて徐々に理想に近づけていくような
時間のかかることも正直ありますが
何が一番ベストなのかをお話しして
お手伝い出来たらと思います。
ではまた。